7/19どうぶつしょうぎフェスティバル2日目 レポート
「どうぶつしょうぎフェスティバル」2日目は「サイエンスデー」。
~将棋をもっと楽しく親しみやすく世界へ~を理念に将棋の普及を
行っている「ねこまど」と~身近なふしぎを興味に変える~を
スローガンに出前実験教室を行っている「リバネス」がタッグを組み、
どうぶつしょうぎを通じて「将棋」と「サイエンス」の可能性について
お伝えしました。
☆どうぶつしょうぎ×脳科学(講演)
どうぶつしょうぎの生みの親・北尾まどか女流二段、リバネス代表の
丸幸弘さん、どうぶつしょうぎアプリのAI開発者である電気通信大学の
伊藤毅志先生による講演です。
将棋も研究も、「こうなりたい」「こうなったらいいな」というゴールがあって、
そこを目指してプロセスを考える、というところは同じという話から
幅広いお話をしてくださいました。
☆どうぶつしょうぎ×最先端テクノロジー(実演)
まず最初にメルティンMMIの粕谷昌宏さんによる「筋電義手」を使って
どうぶつしょうぎを指す実演を行いました。
筋電義手とは、人間が筋肉を動かす時に流れる電気信号「筋電」を読み取ることで、
自分の手の動きに合わせて動かすことができるロボットハンドです。
今日は北尾まどか先生とどうぶつしょうぎを対戦!
せっかくなので子どもたちにステージに上がってもらい、
近くで見てもらいました。
ちゃんと駒をつかんで、対戦できました!
ひよこもちゃんとにわとりに成ることができましたよ☆
どこに動かしたらいいかな…?
まわりのお友達が手伝ってくれて、ロボットハンドで北尾先生の
ライオンをキャッチ!
続いてはコミュニケーション支援ロボット「OriHime」を利用し、
海外のお友だちとどうぶつしょうぎの対戦をするという実演を行いました。
まずオリィ研究所の吉藤健太郎さんから「OriHime」の説明があったあと、
今日会場でお手伝いをしてくれる2人のお友達を紹介。
会場のお友だちと海外のお友だちとでチームを組み、どうぶつしょうぎの
チーム戦を行います。
「OriHime」はアメリカの男の子とシンガポールの女の子、それぞれと
インターネット回線を通してつなげています。
「キリンを動かそうと思うんですけど、いいですか?」
相談しながら会場のお友だちが盤の駒を動かします。
遠く離れたお友達とも、近くで一緒に遊んでいる感覚です。
講演終了後には実際に体験!
大人気で、子どもたちの興味津津で楽しそうな顔が印象的でした。
☆どうぶつしょうぎから学ぶ算数(講演)
奈良女子大学の小林毅先生、篠田正人先生による講演です。
どうぶつしょうぎデザイナーの藤田麻衣子先生も飛び入り参加してくれました。
「どうぶつしょうぎも将棋も、何万通りもある手の中から一番いいと思う手を選んで
指しています。はじめたばかりだと何を指したらいいかわからないのは当たり前!」
と、力強い言葉。
最後には「サイエンスオープンラボ」でどうぶつしょうぎをテーマに採用した
奈良女子大学の生徒さんが、なぜどうぶつしょうぎを採用したのか、どういうところを工夫して楽しさを伝えたのか、などを緊張しながらお話ししてくれました。
今日一日、たくさんの先生たちのお話を聞いて、「考える」ことって楽しいな、
と思ってもらえたら嬉しいです。
たくさんのご来場、ありがとうございました!!